Dear My Sister
携帯電話が鳴るたびに慌てる君を見るようになったのは、

あの日以来からかも知れない。

連絡を受けて走って行く君の後ろ姿を見ながら、

僕はゆっくりと、

もっと話がしたいと思うんだ。

けど、

そうは思っていても、

僕には君の心の声が聞こえなかった。

今の君は氷の上を滑るスケート選手みたいに、

毎日を忙しく過ごしている。
< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop