とある神話と暴走族の元姫
天気予報雨、心の大雨
大和side
あいつがいなくなって二週間
雨が降り続けて二週間
まるで
あいつの心のようだ
あいつの涙を隠すために
あいつの代わりに空が泣いてる
俺にはそう思った
「なぁ、御影、あいつがほんとに裏切ったと思うか、、、」
「俺は、思わない、でも、黒斗はそう思ってない」
俺たちは気づき始めていた
あいつは何もやってない
命が嘘をついてることに
黒斗は命の本性に気付いてない
命に溺れているから
命は本当に黒斗のことが好きなわけじゃない
そんなの真実に気づいた俺らから見れば、すぐにわかった
命の瞳には、その笑顔には黒斗は映ってないそれにやさしさも純粋さもない
あるのは
あいつに対するあざ笑うような
バカにするような心
「あいつどこに行ったんだろうな」
「わからない、、、調べても、一切出てこない」
なぁ、お前はどこにいるんだよ