とある神話と暴走族の元姫
「すまないね桐生君、妻が取り乱してしまって」
「いえ、あのさっきの話もしかして命の姉の話ですか?」
「そうだ、なぜ君たちはあの子にあんなことを」
怒りを抑えたような声で話す命の父
「命の姉は俺の彼女の黒蛇姫であり実の妹命をいじめたからです」
「君はそれが本当だと思うのか?」
「それはどういうことでしょうか」
「あの子はそんなことをしてまで姫の座につきたいと思うような強欲な子だったか?と聞いているんだ」
「そう言われれば無欲でしたが実際に命がボロボロになりながら泣いていったのに信じないわけないでしょう」
「君も命を信じるのかなら忠告をしておこう、あの子は昔からうそをついたこともなければ純粋で優しい少女だったが命は昔からうそをつきあの子を傷つけるのが好きな悪魔のような子だった」
そう言って命の父は電話を切った
命が嘘つき?そんなのあり得るはけない
俺たちが信じたんだ
でも間違っていたら
いやありえない、正しいのは俺たちだ