神井くん 初めてのチュウ
バスが来たので2人並んで乗り込み、無言でバスに揺られる。彼女は俺と目を合わせようとしない。怒鳴ったからだろうなぁ。明らかに怯えている。困って泣きそうな顔はマジ可愛いかったけど、目を逸らされると、やっぱりすっげーイライラする。
部の会議で彼女を役者に駆り出すと決めたとき、彼女は不安そうな顔をしてたけど、少し嬉しそうに俺の顔をみた。裏方組にも大きな反対はなく、川村は隣で黙って聞いていた。ぞくりとするような無表情だった。『私の方がずっと親しいのに』彼女の言葉が浮かんで、ますますイライラする。
「じゃあ、またね。」
声がして気付くと、彼女がバスを降りようと移動していく。俺は思わず一緒に降りてしまった。
「どうして?」
すごく嫌そうな困り顔。
「送るよ。」
「でも、雨が。。今のうちに早く帰った方が。。」
確かに、霧雨は振ったり止んだりしているけど、だんだん酷くなりそうだった。
「嫌なの?」
さすがに嫌とは言えないよな。俺は無言で歩きはじめた。彼女は傘をさしてついて来た。
「原のことは、俺がなんとかしておく。っていうか、話しちゃっていいよな。」
「すみません。お願いします。」
「はぁ。。」
ため息。どうしたら良いのかな。相変わらず彼女は息を詰めて俯いて歩いている。
部の会議で彼女を役者に駆り出すと決めたとき、彼女は不安そうな顔をしてたけど、少し嬉しそうに俺の顔をみた。裏方組にも大きな反対はなく、川村は隣で黙って聞いていた。ぞくりとするような無表情だった。『私の方がずっと親しいのに』彼女の言葉が浮かんで、ますますイライラする。
「じゃあ、またね。」
声がして気付くと、彼女がバスを降りようと移動していく。俺は思わず一緒に降りてしまった。
「どうして?」
すごく嫌そうな困り顔。
「送るよ。」
「でも、雨が。。今のうちに早く帰った方が。。」
確かに、霧雨は振ったり止んだりしているけど、だんだん酷くなりそうだった。
「嫌なの?」
さすがに嫌とは言えないよな。俺は無言で歩きはじめた。彼女は傘をさしてついて来た。
「原のことは、俺がなんとかしておく。っていうか、話しちゃっていいよな。」
「すみません。お願いします。」
「はぁ。。」
ため息。どうしたら良いのかな。相変わらず彼女は息を詰めて俯いて歩いている。