鬼社長のお気に入り!?
私はクライアントにデザイン案をもって行く前に、八神という厚き壁にぶち当たっていた。だめだめ言う割にはどこがいけないのか一切教えてはくれない。慈悲がないにも程がある。
「……想像で描くからだ」
その時、ぽつりと八神さんが私に言った。
想像で描く……? そっか! そういうことだったんだ――!
「すみません、ちょっと今から外出してきます!」
八神さんの思いがけないそのひと言でどんよりとした雲が一気に吹き飛んで、進むべき道が見えた気がした。
あぁ~、私の馬鹿! なんで気がつかなかったんだろう。武川ファニチャーってどんなところだろうってずっと思ってたけど、実際店に行って見てくればいいだけのこと。それに気がつかなかったなんて――。
私は電車に飛び乗り、早速会社から一番近い武川ファニチャーの池袋支店へ向かった。
「……想像で描くからだ」
その時、ぽつりと八神さんが私に言った。
想像で描く……? そっか! そういうことだったんだ――!
「すみません、ちょっと今から外出してきます!」
八神さんの思いがけないそのひと言でどんよりとした雲が一気に吹き飛んで、進むべき道が見えた気がした。
あぁ~、私の馬鹿! なんで気がつかなかったんだろう。武川ファニチャーってどんなところだろうってずっと思ってたけど、実際店に行って見てくればいいだけのこと。それに気がつかなかったなんて――。
私は電車に飛び乗り、早速会社から一番近い武川ファニチャーの池袋支店へ向かった。