鬼社長のお気に入り!?
「杉野? お前なんだそのバケモノみたいな顔」
「あ、八神さん、おはようございます」
「あ、あぁ……。一応エイレックと契約が継続になった。これからもよろしくだと」
そっか、じゃああの空気清浄機は晴れて商品化することに決まったんだ。よかった――!
私はすぐさま「おめでとうございます」と言いたかったが、どうしても婚約したことと関連付けてしまいそうでうまく言えなかった。私が黙り込んでいると、八神さんはそのうち「変な奴」と言って自分のデスクに戻ってしまった。
馬鹿馬鹿馬鹿!! どうして「おめでとう」って言えないの――?
ちらりと横を見ると加納さんが取引先の人と電話をしている。
そうだ。こっそり加納さんに八神さんの婚約のこと聞いてみようかな……加納さんならなにか知ってるかも――。
でも、迂闊に聞いちゃったらまずいことかもしれないし……サプライズにしてるなら、私が知ってるとなると怪しいもんね――。
悶々としているとあっという間に昼休みの時間になり、私は気分転換にコンビニでおにぎりを買い、近所の公園で食べることにした。
「あ、八神さん、おはようございます」
「あ、あぁ……。一応エイレックと契約が継続になった。これからもよろしくだと」
そっか、じゃああの空気清浄機は晴れて商品化することに決まったんだ。よかった――!
私はすぐさま「おめでとうございます」と言いたかったが、どうしても婚約したことと関連付けてしまいそうでうまく言えなかった。私が黙り込んでいると、八神さんはそのうち「変な奴」と言って自分のデスクに戻ってしまった。
馬鹿馬鹿馬鹿!! どうして「おめでとう」って言えないの――?
ちらりと横を見ると加納さんが取引先の人と電話をしている。
そうだ。こっそり加納さんに八神さんの婚約のこと聞いてみようかな……加納さんならなにか知ってるかも――。
でも、迂闊に聞いちゃったらまずいことかもしれないし……サプライズにしてるなら、私が知ってるとなると怪しいもんね――。
悶々としているとあっという間に昼休みの時間になり、私は気分転換にコンビニでおにぎりを買い、近所の公園で食べることにした。