鬼社長のお気に入り!?
「お前、後で絶対後悔させてやる」


「はい、楽しみにしてますよ。私、誰かさんのおかげでちょっとやそっとじゃ落ち込まなくなりましたから」


 私は八神さんが好きだ。不毛な恋だとわかっていてもどうしようもなく好きになってしまった。それでも好きになることは自由だから、せめて恋をすることだけは許してください――。


「さて、帰るか」


「はい」


 夜景に悠然と佇むお台場の自由の女神は、果たしてこんな私に微笑んでくれるのだろうか――。
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