鬼社長のお気に入り!?
「昨日ね、桐生さんから食事に誘われてイタリアンに連れてってもらったの」
「えっ!? 愛理が? 桐生さんと? 嘘でしょ?」
信じられない、と言ったふうに美智は目を丸くして驚いている。そりゃ自分は日陰の存在かもしれないが、そんなあからさまに驚かれると傷つく。
「嘘じゃないよ、また食事に誘っていいかって聞かれたし」
「へぇ~その甘い言葉に釣られての徹夜か」
うぅ、鋭い――。
美智は昔から勘が鋭い。彼女の前では何も隠し事なんてできない。
「まったくあんたは――」
「あ、杉野さん」
美智が前のめりになってなにか私に言いかけた時、噂の彼がいつものバラ色スマイルで近づいてきた。
「えっ!? 愛理が? 桐生さんと? 嘘でしょ?」
信じられない、と言ったふうに美智は目を丸くして驚いている。そりゃ自分は日陰の存在かもしれないが、そんなあからさまに驚かれると傷つく。
「嘘じゃないよ、また食事に誘っていいかって聞かれたし」
「へぇ~その甘い言葉に釣られての徹夜か」
うぅ、鋭い――。
美智は昔から勘が鋭い。彼女の前では何も隠し事なんてできない。
「まったくあんたは――」
「あ、杉野さん」
美智が前のめりになってなにか私に言いかけた時、噂の彼がいつものバラ色スマイルで近づいてきた。