鬼社長のお気に入り!?
しばらく歩いていくと、とある教会にたどり着いた。
「わぁ! すごい、きれいに装飾されてますね」
クリスマス限定で、そこの教会の外観がきらびやかなイルミネーションで輝いていた。教会をバックに写真を撮るカップルやらで賑わっている。
「もしかして、このイルミネーションのデザインを八神さんが?」
「あぁ、このクソ忙しいのにここの牧師がどうしてもクリスマスにっていうもんだからさ、その代わりに交換条件をだしてやった」
「交換条件……?」
「まぁ、中に入ればわかる」
意味深な言葉を残して八神さんはぐいぐいと私の手を取りそのまま中へ入っていく。
「え? あ、あの! ちょっと待ってください! ここって中には入れないみたいですよ?」
ちらりと“教会の中へは入れません”という注意書きが見えて、私が慌てて八神さんを引きとめようとするも、八神さんはお構いなしに中へ入っていってしまった。
木造の大きな扉が閉まり、ドォンという音が室内に響き渡る。一際ひんやりとした空気が身をぶるりと震わせたが、私はその目の前の光景に息を呑んで立ち尽くしてしまった。
「……こ、これって……」
室内には誰ひとりいなかった。私と八神さんだけだ。
「ほら、こっちこい」
呆然としている私の手を引いて、ゆっくりと祭壇の前まで連れてこられる。
「わぁ! すごい、きれいに装飾されてますね」
クリスマス限定で、そこの教会の外観がきらびやかなイルミネーションで輝いていた。教会をバックに写真を撮るカップルやらで賑わっている。
「もしかして、このイルミネーションのデザインを八神さんが?」
「あぁ、このクソ忙しいのにここの牧師がどうしてもクリスマスにっていうもんだからさ、その代わりに交換条件をだしてやった」
「交換条件……?」
「まぁ、中に入ればわかる」
意味深な言葉を残して八神さんはぐいぐいと私の手を取りそのまま中へ入っていく。
「え? あ、あの! ちょっと待ってください! ここって中には入れないみたいですよ?」
ちらりと“教会の中へは入れません”という注意書きが見えて、私が慌てて八神さんを引きとめようとするも、八神さんはお構いなしに中へ入っていってしまった。
木造の大きな扉が閉まり、ドォンという音が室内に響き渡る。一際ひんやりとした空気が身をぶるりと震わせたが、私はその目の前の光景に息を呑んで立ち尽くしてしまった。
「……こ、これって……」
室内には誰ひとりいなかった。私と八神さんだけだ。
「ほら、こっちこい」
呆然としている私の手を引いて、ゆっくりと祭壇の前まで連れてこられる。