1人ぼっちと1匹オオカミ(上)
いつものことをしただけ。
でも、次の日から学校中に私が嵐鬼を独り占めしてるって噂が流れ出した。
当時はもう中学3年生。現役の方との年齢差も1歳前後。
そんな時に私だけが嵐鬼とつながりを持っていて、そのつながりを独占していたんです。
妬まれないはずがなかった。
「あんた何様のつもり?嵐鬼のたまり場に出入りして、あんた誰かの彼女なの!?」
「あんたみたいなブスを相手にするなんて、相手は誰よ!!」
その日から、影で呼び出し、悪口。
…いじめられました。主犯はあの、友達でした。
友達が好きだと言った朔夜さんの後ろに乗せてもらったのがおそらくの原因です。
お父さんに総長の器ある奴の後ろにしか乗るなと厳命されていたので、私はいつもその代の総長か、次期総長候補の後ろにしか乗っていなかったんです。
そんなこと、友達は知らない。
見せつけのように映ったのかもしれないです。