1人ぼっちと1匹オオカミ(上)
ですが、切った物は元に戻りません。
そこは潔く諦めるしかないんだよ、蓬!
と、自分を励ましてとにかく学校に向かいます。
…歩くスピードが早いですって?
そんなこと気にしている場合ではないんです。
とにかく、一刻も早く顔を隠すために私はうつ伏せになりたいんです!
そんなわけで学校までの道を走るようにして進みました。
そのせいで視線が更に突き刺さったのだと気づいたのは、学校に着いてからでした。