1人ぼっちと1匹オオカミ(上)
朝起きたら、私は智希と望亜に挟まれていました。きっとお父さんが運んでくれたんでしょう。
2人を起こさないようにベットから抜け出すのは大変だったけど、朝から愛らしい寝顔を間近で見られたので文句はありません。
でも、リビングに降りてきた私は思わず悲鳴を上げかけてしまいました。
なぜかって、それは酔っぱらって屍になった方が1名と、大の大人が5人ほど雑魚寝されていたのです。
全力で悲鳴を上げなかったのを、今でも褒めてあげたいです。
とは言っても、このメンバーがそろうと大体次の日はこんな感じなんですけどね。
そんな日は大体お母さんも寝てしまっているので、適当に朝ご飯をつくり、そのついでに弁当も作ってしまいます。
そして、家を出る前にお父さんだけ起こして登校。いつものことなので、お父さんも苦笑して見送ってくれました。