1人ぼっちと1匹オオカミ(上)

傷心



『あんたみたいな奴がなんで嵐鬼のみなさんに声かけられてんのよ!!』


やめて…。


『目障りなんだよ!!』


 やめてよ…。もうやめて…。


『へぇ、あんたか嵐鬼のお気に入りって言うのは』


 やめて!!

 もうやめてよ!

 私は関係ないっ。嵐鬼じゃないっ。
 なんで私が悪いの!?私はただ、お兄ちゃんたちと仲がいいだけなのに!


『蓬どうした』

『…なんでもありません』


 私はどうすればいいの?

 もう、疲れちゃったよ…。こんな風になるくらいなら、私は1人でいい。
 もうだれも求めないから、だからもう、




 誰も私に触れないで…。



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