TOPsecret─地味子と王子の裏の顔─
二人組の男子のうち、
一人は橘くんであることが確認できた。
もう一人は…誰だろう??
『歩夢、最近部活行ってんの?』
もう一人の男子がお弁当を食べながら言った。
歩夢……橘くんの下の名前か。
『んー、行ってない』
『やっぱり。なんでだよ』
『クソつまんねーしだるいし。
なんであんな熱血に部活やるのか謎だし
まあ、飽きたって感じかな』
橘くんは冷めた顔でそう言うと、
クリームソーダが入ったペットボトルをがぶ飲みした。
やっぱり、橘くんは怖い。
そう思いながら私はお弁当を食べ終えた。
お弁当箱も片し終えたけど
どうしよう……戻りにくい!!
仕方ないよね……
橘くんたちがいなくなるまで、
ひっそりとここに居ることにした。