中村くんプロデュース大作戦!!


「本当に大丈夫?」


「大丈夫だから!心配しないで!ほら、早く始めよ」


私はその場から歩き出した


歩く度に痛みが走る


それでも私は笑顔でいた


グイッ


えっ‥‥?


誰かが私の腕を引いた


「時雨くん!?」


「足捻ったんだろ?」


「あー、バレた?」


「当たり前、保健室行くよ」


そう言うと時雨くんは私をお姫様だっこした


「いいって!一人で歩けるから!」


私がそう言っても時雨くんはおろしてくれない


さらには周りからヒューヒューと冷やかされてしまう始末だ



何度言っても時雨くんは降ろしてくれず、結局そのまま体育館を出ていった





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