中村くんプロデュース大作戦!!
学校に着く頃には外は暗くなっていた。
教室の電気がついているので誰かがいるんだろう。
一さんかな‥‥
ガラガラ
教室には一さんが一人で居た。
「一さん‥‥何してるんですか?」
「別に‥‥」
一さんは僕から目を逸らした。
「‥‥顔色悪いですけど‥‥大丈夫ですか?」
「大丈夫だから‥‥」
「午後の授業いなかったですけど、何かあったんですか?」
「うるさいな‥‥!」
一さんはうつむいていた顔を上げて僕を睨んだ。