中村くんプロデュース大作戦!!
コンコン___
「はい、どうぞ」
中から綺麗な声が聞こえた。
きっと一さんのお母さんだろう。
高橋さんが先に中に入る。
僕が中に入った時には、一さんのお母さんと高橋さんが親しげに話していた。
「あら?そちらの方は?」
「こんばんは、琴美さんのクラスメイトの中村涼介って言います。
よろしくお願いします。」
「あらそうなの。
私は琴美の母の一美里です。
よろしくね」
そう言って優しそうな笑みを浮かべた。
一さんはお父さんにも似ているがお母さんの方がにいている。
綺麗に弧を描く口元、雰囲気も似ていた。