中村くんプロデュース大作戦!!
「ついでに言うと、その友達は、友ちゃんのことなのよ」
美里さんはふふっと笑った。
「えっ!そうだったんですか!?」
「えぇ、そうよ。
昔からあの2人は仲が良かったの。」
「いいですね、そういうの」
僕は寝ている一さんを見つめた。
「この頃ね、いつもよりもっともっと、明るくなった気がしたの。
その訳を聞いたら、あなたの名前が出てきたのよ?」
「え‥‥僕の?」
「えぇ、隣の席の中村くんって言う男の子と友達になったって、すごく嬉しそうに話していたの。」
「そう‥‥なんですか‥‥。」
僕はなんだか恥ずかしくなって下を向いた。