中村くんプロデュース大作戦!!


「ついでに言うと、その友達は、友ちゃんのことなのよ」


美里さんはふふっと笑った。


「えっ!そうだったんですか!?」


「えぇ、そうよ。


昔からあの2人は仲が良かったの。」


「いいですね、そういうの」


僕は寝ている一さんを見つめた。


「この頃ね、いつもよりもっともっと、明るくなった気がしたの。


その訳を聞いたら、あなたの名前が出てきたのよ?」


「え‥‥僕の?」


「えぇ、隣の席の中村くんって言う男の子と友達になったって、すごく嬉しそうに話していたの。」


「そう‥‥なんですか‥‥。」


僕はなんだか恥ずかしくなって下を向いた。




< 160 / 177 >

この作品をシェア

pagetop