そんなに妄想ばかり耽るなら小説でも書いたらいいのよ
「今日、あなたの元奥さんに会ったよ」


珈琲にミルクを入れながら、私は爆弾を落とす。
この程度の小型爆弾、女の子の標準装備だ。


「どこで?」


「大学。栄養学部の講師になったんだって」


「栄養学部か。じゃあ、君は彼女の講義は受けないのか」


それって安心してるの? 心配してるの?



「私は学部が違うから。今日はたまたま会っただけ」


「そうか」


彼氏の元カノに会うのと、そう変わらないはずなのに。

なんだろう、元奥さんって響き。
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