flower*season
隣から視線を感じたので、見てみると未海がニヤニヤしている。
私は盛大な溜息をした。
「もしかして……好きとか?」
「そんなこと「相園沙羅ー!」
そんなことないという言葉がさえぎられる。
言葉を遮った相手は顧問の先生だった。
「呼ばれてるから行くね。」
小走りで先生のもとに向かった。
扉の近くには、相変わらず女子生徒が群れを作っている。
先生は苦笑いをしながら、女子を見ていた。
私もつられて、苦笑いをして体育館を後にした。