flower*season








職員室に向かうと先生に大量のプリントを渡された。


上から練習ノート、練習予定表、スコア表。




両腕が重みを感じて、悲鳴を上げている気がした。






「これ、よろしく。」






先生はそれだけ言うと机と向かい合って、作業の続きを行いだした。


不満を顔に出さず職員室を出た。




体育館までわざわざ呼ばず、自分で持ってこればいいのに。


心の中で悪態づきながら、急ぎ足で体育館に向かった。





そろそろ、腕が限界に近い。






「さら先輩!」





高原の声がして顔を上げると、廊下の奥から走ってくる高原が居た。






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