flower*season
「いただきます。」
凜がおかずをおいしそうに頬張る。
私もご飯食べよ。
時間が無くなっちゃう。
鞄からお弁当を取り出すと、携帯のランプが光っている。
携帯を開くと、幼馴染の拓也からの電話。
「もしもし。」
電話に出ると久しぶりの拓也の声。
私は「久しぶり。」と返事を返した。
「誰から?」
凜が囁くような小さな声で聞いてきた。
拓也の名前を答えると、凜は驚いたような表情で、すぐ後にいつもの表情に戻った。