flower*season
「次の授業の準備があるから教室に戻るね。」
「うん、ばいばい。」
凜は立ち上がって、この場を去る。
凜の姿が見えなくなると盛大な溜息をした。
時計を見ると、授業までに十分もある。
本当に次の授業の準備かもしれないけれど、凜はこのきまずい雰囲気が嫌だったのかな。
私も教室に行こうかな。
鞄を持って立ち上がった。
自動販売機によって飲み物でも買おうかな。
食堂の近くに向かっている途中、高原を見かけた。
高原は友達と話していた。
なんとなくその場に立ち止まって、高原の姿を見ていた。