♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「だから、アズリでいいってば〜」
「いえ、無理です。あなたは年上なので」
彼女はキッパリと言い切った。
「‥‥じゃあ、セレーナがアズリって呼んでくれないとキスしちゃうって言ったら‥‥??」
「‥‥っな、」
彼女は驚いて俺からバッと勢い良く離れた。
その拍子に、彼女のヴァイオリンが飛ばされて、落ちていくのが見えた。
「‥‥っ"___________________!!"」
彼女は瞬間的に呪文を唱え、落ちていったヴァイオリンを取り戻した。
とても素早い動きだった。
これは、‥‥ただ者じゃないね。
なんて思っていたら、
彼女が目の前でふらっと倒れていくのが見えて、俺は慌てて彼女を引き寄せてギュッと抱きしめた。
「ごめ‥‥な、さい」
彼女の震えた声が聞こえた。