♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「セレーナ、魔力消えちゃうよ」
俺がそう言うと、彼女は服の中に隠すように入れていたペンダントを出してきた。
ペンダントについている小さな鍵を鍵穴に差し込んで、それをカチャリと開けた。
ぶわっと強い魔力をかんじて、それが彼女の周りに纏わりついて、吸い込まれていく。
だけど、それはすぐに閉じられた。
「え、今の‥‥何?」
まさか、魔力封じ‥‥?
「ごめんなさい。助けてくれてありがとうございました。でも、あなたが今の出来事を覚えているのは、私にとって悪いことしかなくて困るのです」
彼女はそう言うと、俺の額に手をかざした。
この感じ、前にもあったような気がする‥‥。
「"___________________."」
彼女が何かを唱えたけど、俺にはそれが何なのか分からなかった。
気付けば俺は、意識を失っていた‥‥‥‥。