♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
‧✧̣̥̇‧隠れ魔導師‧✧̣̥̇‧
セレーナside
アズリには申し訳ないと思いつつ、今あった出来事全てを彼の記憶から消した。
さっきの質問の答えは聞けてないけど、まぁいいでしょう。
身の安全の方が第一。
ここで私が________だとバレたらおしまい。
私はスタスタと屋上から出ていく。
「‥‥‥‥っ」
と言うか、彼‥‥。
数年前、私を助けてくれた少年と同じ名前‥‥。
そして、なんとなく雰囲気とか見た目も似てる。
‥‥彼には本当、申し訳ないことをしてしまった。
「ねぇ、あなた、セレーナ・ラシェルア?」
気付けば目の前に、コバルトブルーのショートヘアに銀色の瞳で背の高い女がいた。
「そうですけど、あなたは?」
私は首を傾げた。