♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「ねぇ、今の話。本当?」
スゥーっと入ってくる、聞いてて心地いい低音ボイス。
でも、この声は確か‥‥。
「ギルトと仲良いアズリ先輩じゃないですか」
ラスティカが先に声をあげた。
アズリ・シュカ・フェルナイト‥‥。
さっき、私が記憶を消した男。
「君はギルトの幼なじみだったね?
‥‥ラスティカ・サフラン」
彼は爽やかに笑った。
「名前、知ってたんですね」
ラスティカは笑みを浮かべた。
「もちろん。ラスティカは有名だからね。ギルトの幼なじみで、婚約者でしょ?」
「婚約者‥‥?」
私は首を傾げた。
「そうね、当たりよ」
ラスティカが頷いた。
「‥‥で、君は______セレーナ・ラシェルアだね?」
彼は私へと視線を向けた。
「よくご存知で」
そう言って、笑顔を張り付けた。