♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「これも、もうあなたのものになるわね」
そう言ってティアラを外し、王女の手の平にそっと乗せた。
「これは…っ」
ティアラは本来、王位が次へ移る時に渡されるものである。
「お母様!私…っまだ12歳ですよ!!」
「分かっていますよ」
「では…っ何故!?」
姫君は叫んだ。
「この国はもう、長くないかもしれないわ」
そう呟いた王妃のアイスブルーの瞳は、哀愁を帯びている。
それを見た王女は、表情を曇らせた。