♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「‥‥っ分かったよ。何も聞かないでおく」
アズリが少し悔しそうに言った。
「だけど、これだけは聞きたい。前世の記憶があるのは魔導師だけのはず。
セレーナは音楽科でしょ?音楽科は、原則魔導師禁制だったよね?」
アズリが私を真っ直ぐ見据えてきた。
「‥‥私が魔導師だって言いたいのですか」
「うん、そうだけど」
「私、ずっとそう思いながら見てたけどね?」
ラスティカが私にウインクしてきた。
「‥‥確かに、私は魔力の少ない魔導師よ」
「‥‥うん、まぁ、少ないね。でも、さ?セレーナ、魔術科に来ればいいんじゃないかな」
アズリはにっこり笑顔を浮かべて淡々といった。