♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡


「‥‥え、あ、いや!こんな森に女性一人では危険でしょうに」


「そうですよ!家までお送りいたしますので、ここを出ましょう」


男二人が私へと近付いてきている。


「いえ、お気になさらず。私は平気ですので。あなた達は仕事中なのでは?」


私は首を横に振り、軽く頭を下げてから踵を返して歩き出す。


「‥‥っち」


「おい、待てよ」


表情を強ばらせた男二人は私の腕を掴んできた。


「ここで何をしていた?アクアローズは、もう消えた国だぞ」


‥‥本性を出してきました、ね。


「知っていますよ。何年前でしたっけ‥‥。突然、アクアローズは隣国に攻め入れられましたね。その襲撃によって、私は家も家族も消えたもの」


私は掴まれた腕を振り払って言った。

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