♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「‥‥っまさか、お前は‥‥!」
「あなた、フィル国の‥‥っ」
私は目を見開き、後ずさる。
この男は、フィル国の王。
私の憎むべき相手で間違いないでしょう。
だけれども、今この男とこれ以上居るのは危険でしょうね。
どうやら、私の正体に気付きつつあるようですし。
「‥‥まさか、お前が生きているとは」
彼はゆっくりと近づいてくる。
まさか、もうバレてしまって‥‥?!
「‥‥っ私は何もないわ。あなたは私を何と間違えているのですか」
「それはお前自身が分かっているだろう。セレルナ・ヴィオラ・メリア・ベリドット・アクアローズ第一王女様」
彼は淡々と私の名を告げた。