♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡




「‥‥ふふっ何を仰っているのでしょうか。第一王女様はもうおられませんよ?それは、あなたが一番よくお分かりでは?」


私は笑みを浮かべて、彼を見上げた。



「‥‥‥‥っち、お前ら!国に帰るぞ」


彼は間違いだと気付いたかのように顔を歪め、馬に飛び乗った。


それから他の二人の男に呼びかけ、馬で走り去っていってしまった。


姿も音も消え去った頃、ふぅと一息ついてから森を見回す。



「危なかった気がするわ」


彼が間違いだと思って消えてくれたおかげで、私は命を失わずに済みましたね。


きっと‥‥

私がアクアローズ第一王女だとバレていたら‥‥


殺されていたでしょう。

< 67 / 70 >

この作品をシェア

pagetop