♡゚・*:.。 Aqua Rose Princess 。.:*・゚♡
「‥‥ふふっ何を仰っているのでしょうか。第一王女様はもうおられませんよ?それは、あなたが一番よくお分かりでは?」
私は笑みを浮かべて、彼を見上げた。
「‥‥‥‥っち、お前ら!国に帰るぞ」
彼は間違いだと気付いたかのように顔を歪め、馬に飛び乗った。
それから他の二人の男に呼びかけ、馬で走り去っていってしまった。
姿も音も消え去った頃、ふぅと一息ついてから森を見回す。
「危なかった気がするわ」
彼が間違いだと思って消えてくれたおかげで、私は命を失わずに済みましたね。
きっと‥‥
私がアクアローズ第一王女だとバレていたら‥‥
殺されていたでしょう。