未来の1/fragment





「おい丸林、来るのが遅いぞ。時間を守れ‼︎」



先生の注意に返事もせず、机の横のフックにリュックを引っ掛け、一番後ろの自分の席に座りうつ伏せになった。



クラスメイトは後ろの席に座る丸林の振り返り、冷たい視線を送ったが、当本人は気にせずうつ伏せのまま寝ていた。




午前中の授業が終わるチャイムが鳴るとともに、走って廊下を飛び出し学食へ向かう生徒達で溢れていた。





「夏海、ご飯行こ!」


「うん‼︎」



夏海の肩を組んで歩くのは、友人の木下真弥(きのしたまや)。ウェーブがかかった長い髪にかきあげ前髪が特徴的なイマドキの女子。


そしてもう1人隣にいる友人は小嶋さやか。大人しくて真面目なタイプ。ショートボブの内巻きで可愛い系。







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