未来の1/fragment
「俺も行くよ‼︎」
真弥と飯田は手を繋ぎながら2人仲良く、教室へ戻っていった。
教室の中に入り、真弥はバックを手に取り、ふと顔を上げて黒板の横にある時計を見た。
夕日が教室内に降り注ぎ、あまりの眩しさに真弥は目を細めた。
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一方、他階の教室にある扉に身体をくっ付けて隠れていた夏海と堀澤は、2人が階段を上がって行く足音が消えたのを確認して、側を離れた。
「ふぅ…危なかった〜」
夏海は一安心して、胸を撫で下ろしていたが、目の前にいる堀澤は真っ直ぐ立ち、ポケットに手を入れた。
「盗み聞きしてたのか?」
「何か人聞き悪いわね、たまたまよ⁈」
両腕を組んで、少し不機嫌気味になる夏海に対して、堀澤はじっと夏海の様子を伺いながらクスッと微笑む。