未来の1/fragment
「そう言えば、真弥と飯田は幼馴染だったなんて始めて知って本当にビックリした。いつも一緒にいるのに、まだまだ知らない事沢山あるんだなって思った」
「まぁそうだろうな、友達だとしても話すタイミングだったり、そういう必要が無かったんじゃないか⁇」
いつになく冷静な返事をする堀澤を他所に、夏海は階段を降り始めた。
一旦止まり、後ろを振り返るとその場に留まっている堀澤に対して
「じゃあ、また明日。練習頑張って‼︎」
手を振りその場を立ち去る夏海の後ろ姿を見届けていた堀澤は、眉間にしわを寄せる。
「何考えてるんだ、坂尻は…」