未来の1/fragment
EP:006 迫り来る闇
学校の女子トイレの中で、女子生徒が洗面台の鏡に立ち、両手をつけて下を向いて俯いている。
そばに置いてある病院から処方された錠剤の薬数個を手の平に乗せて、一気に口の中へ入れて持参のコップで水を飲んだ。
「痛った〜」
右脳側の頭を手で抱えて、痛みを堪えているのは夏海だった。
つい数日前に、病院を訪れていた。以前の事故の後、経過観察となった為、定期検診でつい数日前に病院を訪れていた。
〜
数日前、脳神経外科
診察室で担当医がパソコンに映し出したレントゲンを見て確認している間、制服姿の夏海は椅子に座ってソワソワと落ち着かない。
くるりと椅子を回して夏海の方を向く担当医は、真剣な話を始める。