未来の1/fragment
一番奥のトイレだけが、鍵が閉まったまま誰かが入っていると知らずに、この女子3人は噂話や悪口をペラペラと話していた。
足跡が聞こえなくなったのを確認して、一番奥のトイレの扉が勢いよく開く。
中から出てきたのは、夏海の友人であるさやかだった。
今までの話をトイレの中で全て聞いていて、内容が内容で自分の友達だったこともあり、中々出ることができなかった。
「やっと出れた…、早く伝えないと‼︎」
さやかは急いで手を洗い、女子トイレを出て行った。
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一方、教室では夏海の姿はなく、教卓の前で真弥と数人のクラスメイトが集まって雑談をしていた。
さやかは慌てた様子で真弥に話しかけた。
「真弥、夏海どこに行った?」
「さぁ⁉︎さっきまで居たけど…何かあったの?」
走って来て息を切らすさやかは、中々肝心な話ができない。