未来の1/fragment




授業開始のチャイムが鳴りだし、一斉に自分の席へと戻って行く中、丸林は夏海に声を掛ける。



「お前、誰かに狙われてるぞ…」



そう言って自分の席に戻り、机の上でうつ伏せになった。


「みんなしてどうしたの?」と心の中で思っている夏海が一番危機感が無く、この後に起こる事件へと繋がっていくのであった。



✳︎ ✳︎ ✳︎



翌日、普段通りに登校して体操服に着替えようとロッカーを開けようとすると、思わず言葉を漏らす。



「何これ…」



ロッカーの鍵が壊された、中はぐちゃぐちゃに。


遅れて教室へ入ってきた真弥とさやかも唖然となった。



そして、いたずら行為はそれだけでは済まなかった…


下校時に夏海はいつもの様に、靴を取り出そうと靴箱を開けた途端



「何なのこれ…」



溢れんばかりの紙ゴミが入っていたりしていた。





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