未来の1/fragment





受け取った真弥はメモ紙を読み、そのメモ紙をさやかに回した。


夏海は何事もなかったかのように、黒板の方を見て授業の内容をノートに書き写した。


2人に回したメモ紙には、こう書かれていた。



『今日の放課後、隣の空き教室で待機せよ』



真弥とさやかは目配せをして、返事をメモに書いて夏海へ回した。



『ついに犯人を捕まえるのね‼︎』



メモを見た夏海は、そのメモ紙を勢いよく右拳で握り潰した。



今日で決着をつけ容赦なく、こてんぱんにしなくては。


クラスメイトまで巻き込みそうで、本当に迷惑際わりない。



夏海は黒板の上に掛けられている時計に目が行き、時間の確認をした。現在の時計の針は15:15を指していた。





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