未来の1/fragment




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放課後、隣の教室の窓のブラインドから指を挟み、廊下を挟んだ向かい側の自分たちの教室をチラ見をする真弥とさやか。



「ここで私達は待機しろと、そして現場の目撃者になる」



ブラインドから指を離して、後ろを振り返る。


机の上に座り、腕を組むさやかは右手で怪我をした足をさすった。



「私思うんだけど、この事件は単独犯ではなく、複数犯だと思うの。だって1人ですると思う?」


「協力者がいるって事?」



真弥はうんと頷き、さやかは息を飲んだ。




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一方、丸林は体育館のコートの半面を掃除していた。



「ここを1人でモップがけとか鬼だろ…」



そうブツブツ呟きながら重いモップを必死に掛けていると、隣ではバレー部が練習していた。





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