未来の1/fragment
「これは一体どういう事なんだ?」
眉間に皺を寄せて怒りの声をあげた西岡先生は、女子生徒から凶器である定規を奪い取った。
「お前は…1組のやつか⁉︎」
いつもは優しい人当たりの良い先生だが、今は違う。表情は一変し、眉間にしわを寄せ、鋭く生徒を睨みつける。
今この状況は、只事ではないことがひしひしと伝わる。
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教室へ入った女子生徒は、ある人の机の前に立ち止まり、慣れた手つきで引き出しから教科書とノートを手に取った。
パラパラとページをめくり、両手でノートを持ち上げ破ろうとした時だった。
「おいお前、そこで何してんだ⁇」
女子生徒は声をかけられ、はっと慌てて後ろを振り返る。
目線の先には、教室のドア越しに寄り掛かり、口元を緩めて怪しげな笑みを浮かべる丸林が立っていた。