未来の1/fragment
丸林が気を抜いた瞬間、星野がクスクス笑い始める。
「ふふふふふっはははは‼︎」
「何がおかしいんだ⁉︎」
「私がこのクラスを再び訪れるだろうと考えた坂尻さんは、きっとこのクラスに向かって来るはず」
「お前…まさか⁉︎」
丸林は星野の表情と笑い声で、嫌な予感がよぎった。
「まだ終わってない」
『まだ終わってないって、何のことかしら⁉︎』
ガラガラと教室の後ろの扉を開けたのは、夏海だった。
「えっ何で⁉︎」
星野は予想外の展開になったようで、戸惑いを隠せずにいた。
「何で私が傷一つなくここにいるかって知りたい?」
息を飲む星野と、状況が分からない丸林は夏海を見てポカンと口を開ける。