未来の1/fragment
* * *
事件現場である教室。
じわりじわりと星野に詰め寄る夏海は、問いただす。
「私にあてつけでもあるの?」
「坂尻、星野はな…堀澤が好きなんだよ」
隣にいる丸林が、夏海にそう伝えると
「堀澤⁇」
的が外れたかの様に、夏海はポカンとした表情を浮かべる。
ん?と何かいつもと違う夏海の反応に、丸林はどうやら腑に落ちない様子。
「私が堀澤といるのが気に食わなかったから、こんなことしてたのね…」
女性なら誰もが一度はするであろう嫉妬に、夏海は納得はしたものの、星野がしてきたことは間違っている。