未来の1/fragment






「夏海?どうかした?」


「いや、何でもない‼︎」



我に戻った夏海は、2人を見るなり微笑んでその場をどうにか誤魔化した。


またしても、夏海は嫌な予感を感じていた。


名残惜しそうに、夏海は屋上を見上げるのをやめ、再び前を歩き出した。


でもその嫌な予感は、どうも当たっていたようだ…



夏海が視線を向けるのをやめた後、その屋上のフェンス越しに背をつけて座り込んでいる、1人の男子生徒がいた。



でもそれは、誰も予期することさえ出来ない事態が起きようとしていた…







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