未来の1/fragment
「親に向かってその態度は何だ?大人を舐めるんじゃない‼︎」
「いや、別に舐めてないですよ」
「大概にしろ‼︎家から叩き出すぞ‼︎」
「俺はいつでも、この家を出て行ってもいいですよ」
「行くあてもないくせに、適当なことを言うな‼︎分かった…そんなにお前がこの家に居たくないのなら、留学しなさい。そして好き勝手すればいい」
留学?あぁ上等だ。
この家から留学という口実で、父は俺を国外追放したいんだな。もう二度と帰って来るなと…
「あぁ父さんがそう言うなら、別に俺は構わないよ」
「本当にいいんだな⁉︎」
丸林はアイスを食べ終わった棒をゴミ箱に投げ捨てて、二階へ上がって行った。
父親と丸林の会話を心配そうに聞いていた母親は
「今の話は本気なの?本当にあの子を留学させるつもりなの?」
「あぁ、俺は本気だ…」
父親の怒りは頂点に達していた。