未来の1/fragment
「何それ、2人とも冗談やめて‼︎」
夏海は苦笑いを浮かべながら、右手で堀澤の左肩を押した。
「痛っ⁉︎」
堀澤は過剰反応をするが、全く気にも留めない夏海は飲んでいた缶ジュースを飲み干し、ゴミ箱に捨てて立ち去る。
「夏海、どこ行くの?」
夏海の後を追うように、真弥がついていく。
最後まで残っているさやかは、押された肩を手でさすっている堀澤を目の前にし、「じゃあ‼︎」と恥ずかしそうに右手を上げて夏海と真弥の後を追った。
さやかのいつもと違う様子に、何事かとキョトンとする堀澤は、再び服部を探しに校内を歩き始めた。
「それより委員長どこ行ったんだよ…」