未来の1/fragment
「丸林は未来を変えられるチャンスを見過ごせって言いたいの?」
「試練を乗り越えるっていうのも、ある意味チャンスの1つじゃないのか?」
「えっ⁉︎」
夏海と丸林はその場に立ち尽くし、お互い目を合わせていた。
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決勝戦が始まってしまった。
優勝候補同士の対戦に、会場は満員状態。
相手チームは序盤から戦略として、エースアタッカーである堀澤にサーブを狙った。
まるで準決勝の時と全く一緒の展開だ。
堀澤は特にサーブレシーブが苦手で狙われている。
レシーブ動作からアタック動作に早く移ろうとして、右膝を痛めてしまうが、うまく誤魔化していた。