未来の1/fragment
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コートに立つ堀澤は、腰に手を当てながら相手チームを眺めた。
「俺たちは全国で1番にならないといけないんだよ。ここで負けてたまるか…」
汗を手で拭い、呼吸も荒くなってきた。
「あともう少しだ…あと少しで頂点に手が届くんだよ」
リベロがサーブを拾い、セッターがトスを上げた。
高く上がるボールを見上げ、堀澤は「来た‼︎」と思いながら高くジャンプをしてアタックをした。
それを見た瞬間、夏海は立ち上がり応援席前の手すりにつかまった。
レシーブが間に合わない程の堀澤の高速アタックが相手の腕を擦り、コートの外へボールが飛んで行った。
ピッと笛が鳴り、ワンタッチで一点が入る。
両足で着地をした時に、堀澤は腰に手を当て顔が引きつる。
堀澤の様子がおかしいと悟った監督は、急ぎ足で審判に声を掛けた。