未来の1/fragment
ハモってしまった2人に対して、真弥とさやかは思わずフッと鼻笑いをする。
「そんなに大きな声で言わなくても分かってるから。ちょっとからかってみただけよ」
「でもビックリするくらい息ぴったりだった‼︎」
はぁと深いため息を吐いた夏海の態度に、丸林は腕を組んだ。
「じゃあさ丸林、私と賭けをしない?」
「あ?お前と賭け?」
「次の試験で私が勝ったら、そうね…丸林は髪を今より短く切って黒染めしてもらおうかな?」
「あぁ、いいだろう‼︎」
「えっ丸林が夏海の賭けに、すんなり乗るなんて意外…」
真弥とさやかは只々驚きの連続。
「じゃあ俺が勝ったら、何か言うこと聞いてくれるのか?」
「私に何して欲しい?」
夏海はじーっと丸林を見つめながら腕を組み、丸林は真剣に考え始めた。