未来の1/fragment
昼休みになり、学食で昼ご飯を食べている時だった。
「ねぇ、新学期になってから全然丸林見ないよね」
真弥はあの問題児である丸林の話をし始め、周りにいた友人達は俯き加減になった。
「授業サボっていつも何してんのかな⁉︎」
「さぁ…⁉︎」
「まぁ私達の知ったこっちゃないけどね」
夏海の目の前に座るさやかを最初は控えめに視線を注いでいたが、目と目が合った瞬間、徐々に集中力が高まっていき、鋭い目で見始めた。
時間が止まったかのような感覚に陥ると、さやかがテーブルの上に置いていたスプーンが肘に当たり、床に落ちる場面が見えた。
集中力が途切れ、時間が止まったかのような感覚が収まると、今さっき見えた光景が目の前で起きた。